コレはゲームですな?

新旧問わず個人的に気になったゲームの感想やプレイ日記を扱ってます。もしよければ感想やご意見をコメントいただけると嬉しいです。

【レビュー】風来のシレン5Plusフォーチュンタワーと運命のダイス

じっくり考えてプレするゲームは好きですか?今回はダンジョンに潜るたび手に汗握る駆け引きが楽しめるゲーム、国産の「ローグライク系」ではメジャーシリーズ「風来のシレン5Plus フォーチュンタワーと運命のダイス」について語ろうと思います。

【総評】

☆☆☆☆★
本作は不思議なダンジョンという形式のゲームで、 ランダム生成されるダンジョンを見下ろし視点ど進めていきダンジョンを踏破するゲームになっている。 ストーリークリアのためのダンジョンの他、様々な特徴を持った30種類ほどのダンジョンがある。 かなりの大ボリュームで、ゲーム性の奥深さ、やり込み度と相まって キャッチコピーの「1000回遊べるRPG」もあながち大袈裟な表現ではない。 減点した星に関しては、不思議なダンジョン系のゲームに総じて言えるのだが、 難易度が高めな点にある。 一つのミスでコツコツ進めたダンジョンから戻されたり、 手塩にかけて育てた装備が無慈悲にロストするなど、 その点も醍醐味なのだが、心をへし折るには十分な破壊力だ。 じっくり考えゲームをやるタイプの方には大変オススメできるが、 アクションゲームなど直感的にプレイするゲームが好きな人には なかなか歯応えのある作品と言えるだろう。

風来のシレンの仕組み】

ダンジョン探索型のRPGで武器や盾の装備のほか、巻物や杖といった補助的なアイテムに加えて、 空腹度を回復するおにぎり、体力を回復する薬草を使いながらダンジョンの奥へと進んでいく。 体力が0になった時には手持ちのアイテムとお金を全ロストして再びダンジョンの最初から進んでいく事になる。 体力は敵からダメージを受けた際やトラップを踏んだ場合に減少し、 ダンジョン内を歩き回ると少しずつ回復していく。 また、体力とは別に満腹ゲージというものがあり、 100%の状態から主人公を動かすごとにどんどん減っていき、 0になると体力が削られていく事になる。 これによりダンジョンで探索出来る時間に限りがあるため、 プレイヤーは1つの場所でひたすら敵を倒してレベルを上げるといった行為が出来ない作りになっている。 バトルはダンジョン探索中に主人公と同じように敵もうろついていて、 遭遇した際は主人公と敵交互に一回ずつ行動するため、 自分が動かなければ敵も行動しないようになっている。 そのため、今いる場所から次のフロアに進む階段の場所や立地、手持ちのアイテムを確認して、 じっくりと次の行動を考える事が出来る。

【プレイした感想】

本作をプレイして筆者が楽しく感じた点としては、ゲームプレイ中に細かな所で達成感を得たところだ。 ゲームのストーリーを進めるためのダンジョンだけでも結構なボリュームがあり、 中断は可能だが、セーブ機能はないためダンジョンに入った後は、 チェックポイントで拠点に帰りまたダンジョンに最初から挑むか、ダンジョンをクリアするかでゲームを進める中、 理不尽な数の敵に囲まれたりトラップを踏んで体力が徐々に減っていく等、 ピンチに次ぐピンチを自分が考えた手段で切り抜けた時にこのゲームの楽しさを味わうことができた。 また、拠点に帰った際にはレベルが1からに戻ってしまうが、 チェックポイントか特定のアイテムを使用した場合、 ダンジョンをクリアした時にはその時点で所持していたアイテムを持ち帰る事ができるため、 拠点からチェックポイントまでを何度も往復して武器や盾を強化することでたとえ時間がかかっても、 敵を圧倒する事が出来るようになるので何度も挑みたくなってしまう中毒性も魅力のひとつだ。

【最後に】

風来のシレン5Plusのレビューは以上になる。 作品ごとに細々としたシステムの変更はあるがシンプルながらつきつめるほどに奥深いゲーム性で、 突き詰める人はひたすらに遊べる作品となっている。 がっつり一つのゲームにはまりたい人、歯ごたえのあるゲームがしたい人にはぜひともプレイしてほしい。 また、今回紹介した「風来のシレン5Plus」から実に9年ぶりの新作「風来のシレン6 とぐろ島探検録」が発売している。 これまでの作品らしさと最新機種のスイッチに適応させたグラフィックと、 これまでと一味違ったシステムの追加で進化した風来のシレンを楽しむ前に、 本作をプレイしてみるのもゲームの一つの楽しみ方ではないだろうか。