およそ8年の沈黙を破り、新たなキャラクター、新たな舞台で繰り広げられるおバカ犯罪アクション。
今回はそんなセインツロウをストーリークリアまでプレイした筆者の主観的感想を
ネタバレなしで語っていこうと思う。
結論から言って…
普通に面白かったし、買って損したとは一切思わないクオリティだと感じた。
ただ、本作ならではの魅力は確かにあるものの、
神ゲーには届かない不満点がいくつか見受けられたと言うのが個人的な結論となった。
こんな人にオススメ…
こんな人は微妙…
ゲームをプレイしてみて…
ここからは、ゲームのあらすじと具体的にプレイしてみた感想を書いていく。
購入を検討している方の参考になれば大変嬉しい。
あらすじ…
アメリカ南西部の中央に位置する街、サントイレソ。
暴力よ犯罪が支配するこの土地で主人公はルームメイト三人日々の支払いに追われる生活を送っていた。
そんな中、ある出来事をきっかけに愉快な仲間たちと共に犯罪と暴力を駆使して自分たちの力で新たな犯罪帝国を築くことを決心する。
このゲームの魅力…
主人公をクリエイトすることで得られるゲームへの没入感
なんと言っても、自分で作成したキャラが画面内で動き喋る事で得られる没入感が
本作ならではの最大の魅力とだと言える。
世界観に合わせて頭の中で設定を練ったキャラを作るもよし、
とにかくビジュアルを自分好みにして好きな服やアクセサリーでオシャレを楽しむもよし、
人間離れした見た目にして雰囲気ぶち壊しながら楽しむもよし、
クライムアクションゲームながら、キャラクリエイトにより得られる没入感は一度は体験する価値ありだと思う。
また、キャラクター以外にも武器や乗り物の見た目をいじれるので、
他のゲームでは使い捨てになるガジェットに愛着を持つことも可能となっている。
気軽に自由に遊べるゲーム感覚
過去にシリーズとして5作品が展開されているセインツロウだが、
今作から物語のリブート(再始動)が図られたことにより今までのシリーズをプレイしたことがなくても違和感なく入れる作りになっている。
また、メインストーリーだけに絞った場合、そこまでのボリュームは感じなかったので、
次に遊びたいゲームまで少し時間があるのでサクッとなにか遊びたい、
クライムアクションはしたいがシリアスすぎるのは重苦しいので軽いノリで遊びたい
といった人には十分楽しめると思われる。
じゃあ逆に気になった点…
射撃時の操作感、モーションに軽い違和感を覚える
クライムアクションゲームというジャンルの性質上、
ある程度他のゲームと同じ感じで操作できるのでそれなりにアクションをプレイした人なら特に問題なくプレイできると感じたが、
銃撃戦となった場合に物影に隠れるといった行動が特にないため、画面を走り回ってローリングで銃弾を回避する、
敵に背を向け思いっきり逃げて体力の回復を図るといった動作にリアリティを感じきれず違和感を覚えた。
ファストトラベルの使いにくさ
本作はオープンワールドとなるため様々な場所にいきミッションをこなす必要がある。
メインだけならそこまで困らないが、本筋とは関係ないサイドミッションを回収しようとした場合、マップが広いために面倒に感じることが多々あった。
その理由としてファストトラベルできる場所が少ないことがあげられる。
ファストトラベルをしそこそこのロードがあけた後、場所によっては車を強奪してそこからさらに結構な距離を移動する必要があるため、
その点でわずらわしさを感じることがあるかもしれない。
・セインツロウ過去作(特に3,4)との作風の違い
本作はリブートということもあって、これまでの荒唐無稽なストーリー展開が一度リセットされている状態になっている。
(例えば、ギャングから犯罪者兼スターのような扱いになる【セインツロウ3】大統領になり宇宙人と戦う【セインツロウ4】)
そのため、ここ最近のセインツロウをイメージして購入を検討している場合、
いざプレイしたときに上げたハードルの下をくぐるようなおバカ具合になるかもしれない。
まとめとして
アクションゲームとしては、ゲームジャンルの性質上目新しさは感じないが、
本作にしかない、先に述べた良い点が随所にみられ、今後のシリーズ展開に期待しか持てない作品だと感じた。
他にも良い点で語りつくせなかった点、たとえば戦闘時にゲージがたまることで敵を一撃で倒しつつ体力を回復できる
「テイクダウン」が使用出来たり、様々なアビリティをセットすることでまるで別のゲームみたいな攻撃が可能だったり、
まだまだ語り切れない魅力の多い作品だったといえる。
一応ストーリーはクリアしたが、筆者自身もまだ紹介していないサブミッションや性別を変えて2週目をプレイしたりしつつ、
新たに生まれたセインツのボスの今後の行く末がどうなるか首を長くして待ちたいと思う。